RZA live opening for XTC 80s by RZA

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これはBandcampでアーティスト自身によるセルフ・リリース、というのが信じられないくらいに歴史的価値を有する作品。ニューオリンズのLenny Zenith率いるRZAのスタジオ録音「RZA」とライブ盤「RZA live opening for XTC」。

RZAはその77年から80年くらいの活動時にはオムニバス「No Questions,No Answer」に”Can’t Never”(注・この楽曲はのちに2002年にBackstreet Oneからリリースされたルイジアナ州にフォーカスしたパンク/パワーポップ・コンピ「N.O Experience」に収録されて、その存在を広く知られることになる)を、「Crescent City Jam」に”Signal 30″をそれぞれ提供したのみで、単独音源はリリースしていない。それでも、リーダーでありトランスジェンダーであることを公言していたというLenny Zenithのポップ・センスが地元ニューオリンズでは人気だったようで、2012年に編纂されたニューオリンズのパンク・ロックを取りあげた映画「Almost Ready:The Story of Punk Rock in New Orleans」でもRZAはフィーチャーされている模様。そして、当エントリーで扱う音源こそがLenny ZenithのオフィシャルHP(Link)で販売されているCD-Rと同内容(と、トラックリストから推測される)の、RZAの70年代後半のスタジオ録音が「RZA」、そしてバンドのハイライトであったであろう1980年にLAでXTCの前座を務めた際のライブ録音が「RZA live opening for XTC」だ。これが同郷のThe Coldにも通ずるWAVYなパワーポップで、ものすごく情熱に溢れた演奏にグッとくる。なんでも、Lenny ZenithはThe Cold/NormalsのChris Lucketteとも一時期一緒にバンド活動をやっていたそうな。また、RZAはXTCのほかにもイギーやReplacements、Ultravox、Aztec Cameraとか、多数のビッグネームのオープニングアクトを務めたりしたらしい。

Lenny Zenithは決してメジャーなスターダムとは無縁なままに音楽活動を続けているようで、ロカビリー寄りなサウンドのThe Tailfinsや、RZAにも通じるポップなロック・サウンドを聴かせてくれるLenny Zenith Band(NYC)とか。彼のキャリアのなかでももっとも知名度を獲得したのがjenifer convertible(←Bandcampありました:こちら)で、バンドの1stシングルをプロデュースしたのがLCD SoundsystemのJames Murphy、1stアルバムのプロデューサーがソニック・ユースやダイナソーJr、ヘルメットらを手掛けたWharton Tiersなんだとか。現在Lenny Zenith本人によるBandcampでの過去音源のリリースが相次いでいて、目下のところ最新のバンドがTenterhooksというバンドでの「Meanwhile In Another Part of Town(EP)」であるようだ。こちらのほうは現代的なパワーポップサウンドに接近していて、これまたすごくカッコいい。

リアルな話、こういう過去のライブ音源とかってトレーダーとかコレクターがネットにアップしたり、またはブートとかを作ったりしない限りは日の目を見ないままになってしまうわけで。ありがたいなんてものじゃないんだよねえ。

カテゴリー: new wave, power pop パーマリンク

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