Surf Rock is Dead/Corbu live at Pianos NY,Feb.8th,2016

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前回のこちらのエントリーでも少し触れたが、予定通りに僕は先週の9日から12日まで2泊4日という強行スケジュールでNYに行ってきた。1ヶ月くらい前の思いつきと勢いだけで決行した今回のひとり旅の目的は「劇場版ラブライブ!The School Idol Movie」の舞台探訪、所謂「聖地巡礼」であって音楽とは関係のないものだったのだけれども、まあ、流石に移動距離1万kmを超えてNYまで行くとなると、こういう:

IMG_9946(Fifth Avenue Bandの1969年の1stアルバムのカバーに使われたレストラン。このお店が現在も営業していて、5番街でもグリニッジ・ヴィレッジでもなく、世界の金融地区ウォール街のそばに位置するというのは意外だった)

ロックのジャケに使われた場所を訪れたり、またはあちらでライブを観たりとかレコード屋に行ったりとか、そういうことをしたいなという欲が出てくるもので。それで、iPhoneアプリBandsintown(海外でのライブスケジュールのチェックはこれとSongkickが便利。操作性はSongkickのほうが上だけど、ローカルなアーティストの情報までキッチリ拾ってくれるBandsintownのほうがオススメです)でなにか良さげなライブがないものかと調べていたら、出てきたのがこのBest Behavior/Surf Rock is Dead/Corbuというカップリングのライブだった、というわけ。

Surf Rock is Dead(FacebookSoundcloudTwitterWeb;以下SRiD)はNY、ブルックリンの2人組ユニットで、彼らが昨年リリースしたEP「SRiD EP」が「シューゲイズ/ドリームポップ期待の新鋭現る」といった風に、其処彼処で話題になっていたように思う。2015年度の年間ベスト・ニューカマーに選出するメディアなんかもあったし、まだ発表している音源は少ないにも関わらず、ここ日本でも彼らの音源を紹介するブログ、メディアは散見されたし、その注目度の高さはそういうことからも伺い知れるのではないかと。僕はBandcampのファンアカウントのほうでフォローさせていただいている方が音源を購入されていたのがキッカケで知って、気に入ってよく聴いていた。Corbu(FacebookSoundcloudTwitterTumblrWeb)についてはまったく知らなかったのだけれど、このPVを観てグッときて。
目下のところ最新作である2014年のEP「We Are Sound EP」をiTUnesで購入して聴いて、これは魅力的なカップリングのライブだな、と。

というわけでそのライブレポート的なものを。

2月8日、成田空港を朝11時に発ちNYに午前9時半に到着、その日1日フルで遊びまわるというスケジュールのせいでライブ前にはもうくたびれきっていたのだけれども、重たい体を引き摺ってAvenue Aにある会場Pianosへ。このPianosというハコは日中はカフェとして営業、夕方からはバー&ライブスペース・・・というスタイルで、特に週末なんかはニューヨーカーたちのナイトスポットとして非常な賑わいを見せているらしい(と、当日会場の外でちょっと話した向こうの人がそう言っていた)。ライブスペースのサイズは岡山ペパーランドより少し小さめなくらいかな?ローカルな比較で申し訳ないが。。

pianosny(Pianos外観。バースペースもライブスペースも平日だというのにすごい賑わいで熱気に溢れていた。写真はbrooklynveganから無断転載・笑)
IMG_9808(店の前の壁で強烈に自己主張していたグラフィティ。パンク!)

時間ギリギリまで遊び惚けていたため、僕が会場に着いたのはSurf Rock is Deadのサウンドチェックがちょうど終わって、ライブが始まろうとしていたとき。このイベントの企画者である は観ることが出来なかった。残念。。

向こうでライブを観に行くとき、チケットとかってどうするの?と、帰国してから聞かれることが多かったので、一応ここに記しておくと。当日会場で当日券を買い求めるか、ネットで前売り券を購入しておくか。それは勿論日本と変わらないのだけれども、もうちょっと詳しく。前券はこのエントリーの冒頭にリンクを貼ったBandsintown経由、またはイベントの会場のHPからTicketflyとかTicketWebとかそういうオンライン予約・購入サイトに飛べるので、そちらからカードで購入。その際Delivery Methodを「Will Call」(前券を予約、当日会場でチケットの引き取り。購入時に出てくる予約番号とかをプリントアウトしておくと手続きがスムーズなのではないかと)と「Print At Home」(チケット購入時にサイトに登録したメールアドレス宛にPDFが送られてくるので、それを印刷して会場に持っていく)または「Mobile」(「Print At Home」同様に登録したメールアドレスに送られてくるPDFを会場で係員に見せるというものではないかと。添付されているQRコードで支払い情報などを管理しているみたい)、あとは自宅への郵便での配送。国外へ発送してくれるのかという問題があるのと、到着までのスパン、それから送料がかかることを考えるとこれはパスしていいのでは。以上が大まかなチケットの受け取り方法なのかな?で、ライブハウスやバーのようなお酒を販売する会場だと「21 and over」、すなわち全米で飲酒が認められている21歳以下の人には入場制限があるので、当日会場の外でセキュリティの人にID(僕ら観光客だとパスポート)を見せると。話には聞いていたけれども向こうはこの辺のチェックが厳しくて、ロックフェラーセンターなんかの観光スポットは空港式のセキュリティチェックがあったりして煩わしいことこの上なかったのだけれど、逆にというか、日本はそういうのが緩めっていうのはそれだけ治安がいいってことなんだろうなあと。そのセキュリティチェックを受けたあと、チケットを係の人に提示して再入場のスタンプを手首に押してもらう。この流れは日本と変わらないのではないかと思う。だいたいそんな感じ。あと、Ticketflyで購入者情報の郵便番号の欄を入力するとき、Ticketflyはクレジット情報の認証にAVSというシステムを導入しているため、日本国内の7桁の郵便番号を入力しても弾かれてしまうので、その際は「99999」と入力すると。これはどっかのサイトで知って助けられたこと。・・・とまあアレコレ書いてはみたけれども、僕も今回ちゃんと調べたわけではないし、間違えてたらすいません。チケットの購入なんかはいつも向こうのサイトでカードやPayPalを使って買い物とかしてたら普通に買えるし、当日会場に行ったら基本ノリで。要約するとそういうことで。IMG_9882
SRiDのこの日のライブ、1曲目は2014年の彼らのデビューシングル曲”Equinox“。このライブの翌日ブルックリンのBrooklyn Bowlで観たGraveyard/Spidersのライブもそうだったのだけれど、こっちの会場はとにかく音がいい。1音1音が、それこそVoが発する歌詞が明瞭に聴き取れるくらいにクリアで、それでいて音量/音圧が低いわけではなくて。これは僕が観たふたつのライブ会場がたまたまそういう音のいいハコだったからなのか、はたまた電圧とかそういうのの関係なのか、判断がつき兼ねるのだけれども。でも、日本であんな音のいいライブは観たことがないってくらいで。そしてその”Equinox”の、フロント2人の夢見心地なハーモニーが会場に響き渡った瞬間に、もう完全にノックアウトされた!凄い!このバンドはG/VoのKevin Parisoが元々ブルックリンで活動していたエレクトロニック系のCrush Distance(Facebook)に在籍、それと並行してプロジェクト的な性格の強いKid Savant(Facebook)にも参加、また2014年にソロ・プロジェクトであるHits Of Ocean名義にてアルバム「It’s Pretty Bright Out There」をリリースしたり(音楽性はエレクトロニックなエクスペリメンタル・ポップ・ミュージックでSRiDの音楽性とかけ離れているものの、収録曲の”April Long”にはSRiDのJoelも参加していることから、これがSRiD結成の青写真となったことは想像に難くない)、またB/VoのJoel Witenbergはオーストラリアで現在も活動するオルタナティブ・ロック・バンドThe Dead Leaves(Facebook)にドラマーとして参加していたことから、ニューカマーとは言ってもキャリアを積み重ねてきた人たちであって、その演奏技術に長けていたとしてもまったく驚くべきことではないのだろうけれども、音源を完璧に再現しつつ大幅にグレードアップさせたかのようなサウンドが奏でられるのを目の当たりにして、興奮のあまりひとりでフロアで大騒ぎしてしまった。音源を聴く限りではわからなかったのだけれども、フロント2人が曲中で代わる代わるVoを取るスタイルで、特にオーバーダブを重ねているようだったシューゲイズ風味のギターサウンドを、ダンエレクトロのビザールギター1本と足元のエフェクト類の忙しないスイッチングでより奥行きのあるサウンドへと深化させつつ、随所でVo/ハモを決めるG/VoのKevin Parisoには圧倒された。彼はルックス的にも華があってスター性充分といった感じ。バンドはその”Equinox”に加えてEP「SRiD」全曲(”Never Be the Same”がカッコ良かった!!)、それからまだ公開していない曲を4曲くらい?(なかにはこの日がライブでは初公開という楽曲もあった)プレイしたのだけれども、本当にどれも凄かった。観客もライブが進むにつれてどんどん盛り上がっていって、すごい熱気で。まさにブレイク前夜のバンド、その観客が帯びる熱量を体感しているようで。IMG_9881
このユニットを語る際にDIIVとの比較は避けられないのかな、とは思う。実際、SRiDが現在の音楽性に向かう契機にDIIVがあったことは間違いないだろうし。ただ、この日わずか30分にも満たない尺のものではあるがライブを観た感想としては、SRiDの音楽性は深いリバーブのなかで咲き狂うKevinとJoelの2声のロマンティックなハーモニーを肝とするものであり、それらを主に据えたハーモニーポップ的な音楽なのではないかと。DIIVのバンド・サウンドとは趣を異にするものではないかなあ。まあ、その音楽的なバックグラウンドを紐解いてみても引き出しの多い連中なのだろうし、今後の音源や動向に注目したい。・・・それから、またライブを観たい!
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 “We Are Sound”のPVは5人編成によるものだったけれど、Vo/G/Synth、Key、Dr/Synthというスリー・ピースでのライブとなった(現在はこの編成なのかな?)Corbuは、近いうちにリリースされるという新作からの曲を中心としたセットリストで、シンセ/サンプラー/Macで構築された音の厚みが印象的だった。既発曲もギターの音作りからして全然変えていて、特に曲によってはシンセパッドでフィンガードラムを披露したり、サンプラーを操作したりとサウンドの要であることが見てとれたドラマーが叩き出すビートがとてもシャープで、楽曲を引き締めていた。新曲群も素晴らしい出来栄えだったし。リリースしたらチェックしよっと。

Corbuのライブが終わったのが23時半過ぎくらいだったかな?NYは地下鉄が24時間運行しているから、終電の心配とかせずにライブを楽しめるというのはすごくいいなあと心底思った。まあ、NYの深夜の地下鉄は治安の問題とかあるのかもしれないけれど、関係ないでしょ、そんなもん。

でも、こうやってBandcampで音源を購入したバンドのライブに行く、しかも彼らのホームグラウンド(SRiDはブルックリンのバンドなので厳密に言うとホームではないのだけれども)で、というのはすごく新鮮というか。日常的にBandcampをDIGってるけれど、そこで購入するアーティストのライブが観られるとは思ってはいないもんね。でも、これをレギュラーなことに出来たらな、というのはいま考えていること。僕はアクティブな人間ではまったくないし、海外にひとりで遊びに行ってライブ観るとかこれまで考えたこともなかったのだけれども、実際にそれをやってみるとなんてことはない、普通なことなんだよね。こっちで仕事終わってからライブハウスに行くのと、まったく一緒。もちろん、時間とかお金とかの問題はあるけれど、そういうのさえクリアしたらなんとでもなるなっていう。そんな感じです。読んでくださってありがとう。
カテゴリー: dream pop, electronic, experimental, indie pop, live report, shoegaze パーマリンク

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