Ari Roar – Cassette

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米フロリダ州マイアミビーチのAri Roar(FacebookTwitterSoundcloud)の、これが初となる音源集。

アメリカではNYに次ぐ金融都市でありながらもリゾート地として知られ、年間を通じて降水量こそ多いものの夏は高温多湿、冬は暖かで乾燥したサバンナ気候に属することから寒冷地からの移住者が絶えず、中南米やカリブ諸国から多くの船が日々入港している「アメリカの台所」、マイアミの片隅のベッドルームにて紡がれたこのプライベート・レコーディング集は、やはりそのマイアミという地からのインフルエンスを感じさせる非常にウォームなもので、極力余分なものを排除した結果であろう各楽器の音数の少なさ故に生ずる音と音の「間」と、決して自己主張が強くはないながらも芯の強さを感じさせるVoがとても心地良く、昨晩から何度もリピートして聴いている。どことなくBeach Boysの69年の傑作「Friends」を思い出させられたりもする、ベッドルーム・ポップの快作だと思う。なお、本作のカセットは今後ツアーにて販売されるとのこと。オンライン上での販売スタートを待ちたいところ。

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このAri RoarはCaleb Campbellによるワンマン・プロジェクトで、彼はもともとテキサスにてTeddy Waggyという女性ギタリストとMoonbother(Facebook)という二人組のインディー・ポップ/ドリーム・ポップ・ユニットで活動しており、2013年に「Early Versions EP」を、14年には「Out of the Start EP」と、2枚のEPをBandcampにて発表している。

特にこの「Out of the Start EP」のメロウでライトなドリーム・ポップ路線はとても印象的で、このユニットでは表現し切れないプライベートな表現の場所としてスタートさせたのがAri Roar、と考えて間違いないだろう。そして、このEPの発表後に、Calebはテキサスからマイアミへと移住、といったところか。ちなみに、Moonbother時代の盟友Teddy Waggyは現在Siamese(FacebookSoundcloudWeb)というバンドにて活動中。こちらのほうは音源については1曲だけSoundcloudに上げているのみであるが、地元テキサスにて精力的にライブを行っている模様。

僕はAri Roarが奏でるようなベッドルーム・ポップが大好きだ。かつて「From The Bedroom To The Whole Universe」なんてタームが世を席巻したのは、90年代半ばのことだったか。そこまで大きな場所に彼が、この音楽が辿り着くかどうかなんていまはまだ誰にもわからないけれども、Ari Roarが放った音楽を僕はこの日本の岡山の薄暗いベッドルームで受け取って、また次の人へと繋ぐために、誰かのベッドルームにてこの音楽が鳴らされますように、という想いからこうやってシェアする。そこにはきっと、夢があると思うんだ。

カテゴリー: bedroom pop, diy, dream pop, indie pop パーマリンク

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