Cairns by Cairns

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米ウィスコンシン州ミルウォーキーのインディー・フォークCairnsの、これは今年5月にリリースされた(恐らくは)初音源。

Cairnsに関してはインフォの類がインターネット上で見当たらないなか、かき集めた情報を整理する。ミルウォーキーで2010年くらいから活動しているTemple(Facebook)というバンドがいて、ポスト・ハードコア/DIY/インディーなマスロックに影響されたような音楽性を展開していて、これまでにアルバム「The Conscience of the King」(2013年)とシングル「Kill/Die 7″」(2015年)をそれぞれリリースしている。音源では伝わりづらい彼らのライブ・アクトとしての卓抜したパフォーマンスはこちら(Link)のプロ・ショットによるフルセットのライブ動画にて確認できる。そして、バンドの各人はそれぞれのソロ・プロジェクトやTempleと並行して他のバンドでの活動も行っており、Vo/GのJamie YandaはソロEP「Surrogate Lover」(2010年)を、バンドのリズム・セクションであるベーシストのmyles coyneとドラマーのcassidy dwはUS Male(Facebook)というバンドにて「Major Moon EP」(2013年)を、そしてTempleのもうひとりのメンバーであるG/VoのJohn LarkinがスタートさせたのがこのCairns、ということのようだ。

Templeの音楽性の核であるポスト・ハードコア的な思惟を一旦脇に置いて、彼はCairnsではホーンセクションやバンドサウンドも時折混ぜつつ、繊細なフォーク・ソングを聴かせてくれる。収録曲4曲ともが淡々としたタッチで描かれた風景画のようで、そこに広がっているのはさしたるドラマもクライマックスもない、見方によっては絶望的と捉えられかねない、そんな彼の日常そのものなのだろうと思う。こういった私小説のような、プライベートな音楽というのは決してマスに向けたものではないだろうし、本作をTempleのFacebookページにてシェアしていないあたりに、この作品は届く人にだけ届けばいい、見つけた人だけが聴いてくれればいい・・・という彼の想いが伝わってくるようだ。

でも。だからこそ、と言うべきか。僕は、こういう音楽をなんとかして発見して聴きたいし、このブログを読んでくださっている方に向けて積極的にシェアしていきたい。”Brighten The Corners”(隅に光を当てろ)というのはPavementの97年のアルバム・タイトルだが、僕が当ブログでしたいこと、またはすべきことというのはその言葉に集約されると思っているので。

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