Junior Beams [EP] by The Baddest Beams

10402575_702654453128042_8857192373118281689_n

最近当ブログにてエントリーを起こしたjohnny goth(関連エントリー)ならびにky==(関連エントリー)、または彼らが所属するcellar door tapes(FacebookTwitterTumblr)周辺を掘って行って突き当たったアーティストのなかに、カリフォルニア州サクラメントのThe Baddest Beams(FacebookSoundcloud) というバンドがいて、彼らの2013年のEP「Junior Beams」が非常に秀逸な出来のインディー・ポップなのでここにご紹介したい。

もともと僕はcellar doop tapesの主宰者であり、現在xanax tomboys名義で音楽活動をしているlo-fi/DIYなSSW、Logan Archerが本名名義で昨年リリースしたアルバム「Greater Escape」が今年の2月にカセットにて再発されている、というインフォを得たことからそのリリース元のカセット・レーベルであるモンタナ州ボーズマンの4 records+Tapes(FacebookTwitterTumblr)の存在を知った。4 records+Tapesは昨年10月にローンチしたばかりながらもすでに10本のカセットのリリース、または今年5月にリリースされたアルバム「O.K.」が話題となり、そこいらの音楽メディア/ブログの今年上半期ベストにランクインしまくっていたeskimeauxに、彼らのTumblrにてインタビューを試みたり(Link)と、非常に精力的に活動をしている新興カセット・レーベルだ。The Baddest Beamsの「Junior Beams」は4 records+Tapesにとって6本目のカセットリリースであり、バンドにとっては2013年に彼らのBandcampにて公開した記念すべきデビュー作である。

キュートでハンドメイド感漂うジャケット(「▶釣りゲーム ▶1人用」とは一体・・・)がまず目を引くが、そこから飛び出してくるサウンドは60’sのサンシャイン・ポップ/ハーモニー・ポップを極めて現代的なlo-fi/ベッドルーム・ポップとして再構築したサイケ・ポップで、細部に至るまで丁寧に作り込まれたクオリティーの高い楽曲がずらりと並ぶ、この箱庭的な世界はとても眩しい。彼らは自身のFacebookページにて影響を受けた存在として「The Beach Boys、Burt Bacharach、David Bowie、Weezer、Ted Leo、Silver Jews、Joan of Arc」を挙げていて、僕なんかはなるほど、と納得してしまったのだけれども。60年代の音楽に対する彼らの造詣の深さはサウンドの端々から滲み出ているし、例えばThe Beach Boysの傑作「Friends」をモダンなDIY的に解釈したのがこのアルバム、といってもいいのではないかと思う(実際に、彼らは「Friends」収録のマイク・ラヴの名曲”Meant For You”をカバーしてSoundcloudにて公開していたりする→Link)

The Baddest Beamsは2014年1月に2曲収録のシングル「Box Tops For Humillation」を、10月にはシングル「I Wish My Life Was Different」を、11月にはCar Seat Headrestの「Twin Fantasy」収録曲”Stop Smoking”のカバーを含む2曲入りのシングル「Still Ugly」を、それぞれBandcampにて発表し、着実にキャリアを推し進めて行き、同年12月にはオレゴン州ポートランドのパワーポップ・バンド、ここ日本では「Exploding Heartsの再来!」などと話題を呼んだThe CRY!がThe Baddest Beamsの本拠地であるサクラメントにツアーで訪れた際に競演を果たしたりもしている。そして目下のところ最新のリリースとなるのが今年6月に発表になった「It’s Tough Being A Young」だ。

「Junior Beams」以降、彼らは持ち前のサイケ・ポップ的サウンドはそのままに、60’sフィーリングを薄めてよりエモ/DIY的なアプローチに接近してきている。そのバンドの指向性の変化には、「Junior Beams」の箱庭的ポップ・サウンドをこよなく愛する僕のような人間は一抹の寂しさを覚えてしまうのだけれども、それでいいんだと思う。バンドも人間も、生きていれば自然と変わるものだから。アーティストの変化を許容する、許容しないっていうのもまたリスナーの権利ではあるのだけれども、だからといってそういうリスナーの思い込みがアーティストにとって足枷になって・・・みたいなの、もうほんっとに数え切れないくらいそういう光景をこれまで見てきたけれども、アーティストがリスナーの求めるものを作る、イコールリスナーに誠実に対峙する、ではないわけで。なので、これからもThe Baddest Beamsにはどんどん進化・変化していってもらいたいし、僕はその度に大騒ぎしながら彼らを迎えたいと思う。

カテゴリー: bedroom pop, diy, indie pop, lo-fi, pop, psychedelic パーマリンク

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中