Negative Wizard Metal by REBEL WIZARD

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オーストラリアはメルボルンの自称「HEAVY NEGATIVE WIZARD METAL」、Rebel Wizard(FacebookSoundcloudTwitter)。

Rebel Wizardは、なんらかの意図によるものなのであろう、バンドの素性や経歴、バックグラウンド、メンバー構成(ドラムがプログラミングによるものだと思われるので、恐らくはソロ・プロジェクト的なものではないかと僕は睨んでいるのだけれども)などの一切がオフィシャルにされていないため不明ながら、バンドの音源のリリースは2013年11月のラフなデモ「Demo EP」からスタートしている。そして2015年1月、正式なリリース作となる1stEP「The way of the Negative Wizard EP」をBandcamp上で発表。

RAWなスラッシュ/スピード・メタル・ナンバーに喚めき散らすようなデス・ヴォイスが乗るというスタイルで、シンプルにカッコいい。Trk-1の”Negative Wizdom”、Trk-2の”Calm before the Negative”ともに楽曲のタイトルに「Negative」というタームが使われていることも印象的だ。

その後、バンドは同年2月に2ndEP「Miserable Mythical Creatures」を発表。

全曲のタイトルに「Miserable」というワードが登場する本作では、インスト・ナンバーTrk-1”Miserable Majestic Creatures”から全編、前作よりもNWOBHM(彼らのBandcampでのタグ、または彼らがのちに公開する楽曲のタイトルに倣えば「New wave of negative metal」)色の強くなったメタル・ナンバーが披露される。

3月にはバンドがこれまでに発表してきた「Demo EP」、「The way of the Negative Wizard EP」、「Miserable Mythical Creatures」を纏めたCD-R作品「’The early years of Negative Wizard Metal’」を50枚限定でリリースするが、現在はソールド・アウトになっている(欲しかった・・・)。そして、バンドは矢継ぎ早に3rdEP「Ruined – Only the Negative will save us」を5月にリリース。

ブラック・メタル色の強いTrk-2″Fall”はrebel Wizardにとっての新機軸というべき楽曲であるが、Trk-3の”NEGATIVE WILL SAVE US”が出色の出来。その後、バンドはFacebookページにてかねてより告知されていたフル・アルバムの発表が延期になったこと、フル・アルバムに収録予定だった楽曲群は今後EPとしてリリースされていくということを公にし、そのフル・アルバムのためにレコーディングされたマテリアルのうちの数曲をミニ・アルバム「Negative Wizard Metal」として発表したのが7月17日。まさにきのうのことだ。

過去作よりもグッとパワーメタル寄りになったサウンドの成熟度は過熟気味といってもいいくらいのレベルではあるが、そこに相変わらずのデス・ヴォイスが乗ることによって醸し出される圧倒的な違和感。それがメロディック・デス・メタルの様式性と一線を画している理由か。本作においても全曲のタイトルに「Negative」というタームが登場するが、ここまで一貫してネガティブだの惨めだのといった陰鬱なテーマを前面に押し出しながらも、例えば鬱/ディプレッシブ/自殺系のメタルとは音楽性にしてもバンドのコンセプトにしても、その根底からして異なるというか、Rebel Wizardにはどこか自嘲的にそういった題材を扱っているコミカルさがあるというか。それぞれの楽曲自体は作品毎にスタイルを変えてくるものの、基本的には非常にドラマチックなメタル(特にギターソロとか)がベースになっているということも、Rebel Wizardをユニークな存在たらしめている要因といえるだろう。暴虐なスラッシュ・ナンバーのTrk-1”The new wave of negative metal”も今後Rebel Wizardの代表曲と呼ばれるであろう名曲だが、やはり本作のベスト・トラックはTrk-3の”Heavy negative wizard metal”!イントロから血が滾る!1分過ぎのブレイクからの曲展開は見事、の一言。

僕は個人的にネガティブな表現が大好きだ。これは私観だが、世間一般では忌み嫌われるようなネガティブな感情・体験などから産み出されたものにしか救われない魂は絶対にある。Rebel Wizardがどういった意識でもってネガティビティを押し出しているのかは現段階では伺い知れない部分が大きいのだが、僕はそれを見極めてみたいと考えている。そう思わせるだけの、ただのコミカルなメタルと切り捨てられないだけの魅力が、Rebel Wizardにはたしかにある。僕はそう思う。

カテゴリー: black metal, heavy metal, NWOBHM, speed metal, thrash metal パーマリンク

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