水面飛行 by 鳴子ナセバ

このたび、当ブログと迷われレコードさんとの共同リリースという形で鳴子ナセバのセカンドシングル「水面飛行」をネット配信させていただくこととなりました。当作品が迷われレコードさんによって今年春のM3にてCD-Rのフォーマットで頒布された際にCD-Rに添付された、僕が寄稿したライナーノーツは迷われレコードさんのこちらに掲載されていますので、是非お目通しを。

 (リンク先よりフリーダウンロードできます)

 

本作の共同リリースにあたって、鳴子ナセバさん御本人のコメントと、作詞・作曲ならびにプロデュースを手掛けた山岡迷子さんのセルフライナーをこちらでは掲載させていただきます!

 

 

鳴子ナセバ

「透明で、不穏で、すごくキレイな曲たち。  

こんな難しい世界に、私は足を踏み入れたくありませんでした」

 

音楽を聴いてくださってありがとうございます。 今回の作詞と作曲、編曲を担当した山岡迷子です。よく女の人と間違われますが、2次元アイドルも3次元アイドルも好きなただの三十路前の♂です。野郎です。

本来ならば今作品の主役、鳴子ナセバ本人による冒頭のコメントだけでセルフライナーノーツを締めるのが綺麗な形ですが、もうちょっとだけスペースを頂いたのでお話しさせてください。

鳴子ナセバの2nd EP『水面飛行』は2015年の4月に開催された同人音楽即売会「M3 2015春」で配布されたCD-R作品です。今回は音楽レビューサイト「sittingbythechurchwithdan」様のご厚意により、山岡迷子が自分で主宰しているネットレーベル「迷われレコード」との共同リリースとして、ネット配信させていただく運びとなりました。改めて「sittingbythechurchwithdan」代表のFurukawaさんに感謝を。

全体的な作品解説についてはFurukawaさんによるとってもとっても素敵なライナーノーツで詳しく書いていただきましたので、今回はこぼれ話的なセルフライナーを書いていこうと思います。

そもそも「鳴子ナセバ」って誰なんだろうっていう話になると思いますが、もともとこのプロジェクトは2枚の作品に触発されて始めたものです。1枚が「Positive Records」の主宰、Theムッシュビ♂ト氏プロデュースによる沙糸しろたまの『君に届け』。そしてもう1枚が、「heaven’s show case」を主宰するnemo asakura氏とjacky penguin dog氏によるユニットBraspatsの『Girls Rock』です。これら2枚の全面的に女性ボーカルをフィーチャーした作品はとにかく素晴らしく、キュートで、かっこよく、そして同じミュージシャンとして嫉妬してしまうような名盤です。例えるならビートルズの『ラバーソウル』を聴いて衝撃を受けて『ペットサウンズ』を作り上げたブライアン・ウィルソンのように。そんな不純で純粋な気持ちでスタートしたのが「鳴子ナセバ」です。

そんな風に書いちゃうと、じゃあ結局山岡迷子の作品なのかって思われてしまいますが、全然そんなことはなくて、あくまで主役はボーカリストとして歌う「鳴子ナセバ」本人です。いろいろな大人の事情があったりなんやかんやで、やっぱり彼女の正体は秘密 ―トップ・シークレット―で、今後も絶対にその秘密を明らかにすることはないのですが、この作品『水面飛行』と前作『ギガンティア』で歌われ、確かに存在するその歌声こそが「鳴子ナセバ」の核であり、キラキラと眩いスポットライトを浴びるべきメインヒロンです。

前作『ギガンティア』ではシューゲイザーや、アシッドフォーク、ドリームポップ的な楽曲を、今作『水面飛行』ではダブポップ、テクノポップな楽曲に挑戦しています。自分で作詞作曲しておいて言うセリフではないのですが、結構歌うのしんどいです。キーも広くて、メロディーラインも独特だそうです。鳴子さんにも毎回、デモ音源を送るたびに「難しい!」っていうお叱り(ご褒美)を受けるんですが、そんなこと言いつつも最後にはこんなに美しくて素晴らしい歌声を届けてくれます。

音楽を作る楽しみの1つに、自分の思うがままに、わがまま気のままに全てを独りで作り上げるという楽しみと、ジャムバンド的な音のやり取り・会話によって、自分の予想だにしない音楽へ生々しく成長させていくという楽しみの2種類がありますが、鳴子ナセバでの作業はまさに後者の楽しみを体験させてくれる機会です。nemo asakura氏によるUSインディーロック感の強いマスタリングであったり、Siryu氏によるハイセンスながら温かみのある適格なデザイン、Furukawa氏による確かな知識に基づいた熱いライナーノーツ、yellowlabel氏による大胆に楽曲の構成を入れ替えたリミックス、Dubb Parade氏による別角度から原曲を眺めるリミックス、また何より、鳴子ナセバの透明感と、それだけじゃない独特なウェット感や不穏感のある唯一無二な歌声、そして確かな歌唱技術とのやり取り。迷われレコードとして5月6日に5タイトルのフィジカルCDの全国流通が控えていたので、レーベルの作業と同時並行で行うかなりタイトな制作作業でしたが、そんな状況も吹っ飛ぶくらい楽しいひと時でした。

普段自分のソロで曲を作るときは、歌詞も曲の展開もそんなに練ったりななんかしないんですが、鳴子ナセバでは何回も手直しを加えながら作り上げました。「鳴子ナセバの声でこんな展開の曲を歌ったらかわいいだろうなぁ」とか、「鳴子ナセバの声でこんな歌詞を歌ったら萌えるな」とか。そんな気持ち悪い想像を膨らませながら、ニヤニヤと充実した笑顔で試行錯誤を繰り返して作った渾身の作品です。 『ギガンティア』では見せることができなかった鳴子ナセバの魅力が詰まったEPとなっています。是非2枚とも聴き比べながら鳴子ナセバの歌声を堪能してみてください!! 水面の様に透明で、不穏で、キレイな世界に出会ってみてください。

 

山岡迷子(迷われレコード)

カテゴリー: dub, electronic, independent, J-POP, pop パーマリンク

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