Bancroft by Para Siempre

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サンフランシスコのインディー・レーベルGreen Chair Music(FacebookTwitterBandcamp)からリリースされた、カリフォルニアはサン・ラモンのPara Siempreのアルバム「Bancraft」がとてもパッショネイトな作品で、よく聴いている。

スペイン語で「永遠に」という意味らしいこの”Para Siempre”というプロジェクト名のせいで、ネットを検索しても彼以外に関する情報ばかりがヒットして辟易してしまって、このエントリーに向かっているいまですらその素性がわかっていないという有様なのだけれども。このPara Siempreが2010年の9月から2012年の6月にかけて制作されて、自身のBandcampにてフリーで公開されている「Normal」、「Sans Acid」、「Hysteria」、「Disorder」、「Stranded」、「Witch Doctor(demo)」という数枚の作品の中からセレクトされた9曲に、新曲(ないしは未発表曲。詳細不明)を2曲を加えたのが本作となる。彼のBandcampでの作品公開は「Witch Doctor(demo)」で途絶えていて、彼のプロフィールがその時点で書かれたものであるとするならば2012年当時まだ若干20歳の青年だったということになる彼の作りあげた楽曲の数々は、lo-fiで時折シューゲイズ的要素を孕むNew Wave/ポスト・パンク・サウンドで、例えばThe SoundやCleaners from Venus、The Wakeなんかを連想させるほどにシャープなものでありながら、彼のプロフィールがまったくわからないから、という先入観のようなものによるところも大きいとは思うのだけれども、非常に朧げでなおかつ儚げな印象を受ける。

・・・というか、僕このアーティストの存在をこの1週間くらいではじめて知ったと思っていながら、どこか既視感を覚えて仕方なかったんだけれども、自分のPCのフォルダーから2012年の7月にダウンロードした「Witch Doctor(demo)」と「Stranded」が出てきて驚いた。再びネットを検索したところ、Very Tiny Songs(関連エントリー)さんやMatinée as Hell(関連エントリー)、Sound of Speed(関連エントリー)でも彼の作品は取り上げられていて、当時TwitterのTLで話題かなんかになったんだっけな?たかだか3年前のことなのにまったく思い出せない。Bandcampのファン・アカウントのコレクション一覧にもフリーダウンロードした作品は表示されないし(あのファン垢って機能自体が、金銭が発生した作品に対してのみフレンドリーなものであるし、それは仕方のないことなのだけれども)、本当に存在を忘れていた。ただ、この3年間のインディな音楽シーンにいくつもあった色々な出来事や変遷を経たいまでも、まるできのうリリースされたばかりかのもののように彼の音楽はエヴァーグリーンな響きを持っている。いま現在彼が音楽活動をしているのかそうではないのかわからないけれども、本作はGreen Chair MusicからLPでもリリースされるようだし、これを機に僕らの前にひょっこりとその姿を現してくれることを願っているのだけれども。

 

 

カテゴリー: alternative, post-punk, shoegaze パーマリンク

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