I’ve Never Been More Alive (FREE SINGLE) by Pop Zeus & Wyatt Blair

a1425524175_10Wyatt Blair(FacebookTwitterSoundcloud)は、極めて技巧的かつセンシティブなソングライティングをその体幹とする、インディーポップやガレージポップとも相関性の高い「現代的」なパワーポップを聴かせてくれるLAのアーティストだ。

Burger Recordsから2013年に、Lolipop Recordsから2014年にそれぞれカセットリリースもされた1stアルバム「BANANA CREAM DREAM」は、丁寧に磨き抜かれたポップ・サウンドが随所に光るミステリーボックスのような作品。リリースから2年近くが経過した現在でも、このアルバムが誇り、また初見のリスナーに激しくアジテートする「ポップ」の最大瞬間風速は間違いなく有効だろう。なお、彼はBandcamp上でのこのアルバムの収益はLAのホームレス・チルドレンたちをサポートするチャリティに寄付すると明記している。以下全文引用。

EVERY COPY SOLD GOES TO HELP SUPPORT THE “MY FRIENDS PLACE” CHARITY!!! HELPING HOMELESS CHILDREN OF LOS ANGELES HAVE FOOD TO EAT & A PLACE TO STAY!!! CUZ WHAT’S A BETTER WAY TO GIVE BACK, THEN TO GIVE BACK WITH MUSIC?! www.myfriendsplace.org

そして、Pop Zeusというユニットで知られるMicky Hodgesとのコラボレーションでレコーディングしていたマテリアルより、昨年12月に29歳という若さでバイク事故によって急逝したMicky Hodgesを追悼するため、唯一完成していたという楽曲を昨年末に緊急リリースしたものがこちら。

これ、本当に最高。向こう十年は軽く輝き続けるんじゃないかってくらいに煌くWAVYなシンセのフレーズとPop ZeusのハイトーンVoが美しく物悲しい、珠玉の楽曲。・・・じゃあ、そのPop Zeusって一体誰よ?

Pop Zeus(FacebookTwitterSoundcloud)はMemoriesのドラマーとして、またはBoom!のベーシストとしても知られるマルチ・タレントMicky Hodgesのソロ・ユニットだ。Pop Zeusは2012年に1stアルバム「Pop Zeus」(Wyatt Blairの「BANANA CREAM DREAM」と同様にBurger Recordsからカセットリリースもされている)を発表、2013年にアルバム収録曲「Memory Hangs」に未発表曲「Really Through」をカップリングしたシングルをBoy Songsより、後のEPのタイトル・トラックとなる”Tell Me So”にBadfingerの”Know One Knows”、PretendersのTalk Of The Town”のカバーを加えたシングル「Tell Me So」をThe MemoriesのRikky Gageが主催するカセットレーベルGnar Tapesよりそれぞれリリース、2014年には結果的に彼の遺作となる「Tell Me So EP」を自身のBandcamp上で公開している。

Burger Recordsからのリリースというのも頷けるアップテンポな(インディー)ポップソング集「Pop Zeus」、目一杯リバーブを利かせたオープニングナンバー”Alone Tonight”の印象そのままによりベッドルーム・ポップに寄った「Tell Me So EP」の2枚ともに、Prince、Stievie Wonder、Todd Rundgrenに触発されて音楽を志したという彼の、プロダクションの未完成な部分や拙さ/粗さは目立つものの、その優しい歌声がまるでライナスの毛布のように僕たちリスナーを暖かく包み込む。正直なところ、凄まじく巨大な才能の持ち主だったのだと思うし、「Tell Me So EP」のTrk-5”The Longer I Wait”がシューゲイズ・サウンドにシフトした新機軸であったこともあって、彼が生きていたとしてこの先に奏でたはずの音楽を聴いてみたかった・・・と。僕はいま残念で仕方がない。

そうなんだ。なにがあっても生きていなければいけないんだ。彼がいつか享受したはずの喜びや、誰かと分かち合ったであろう楽しみや笑顔を思って、この”I’ve Never Been More Alive”という楽曲(現時点で歌詞を確認していないけれども、なにかを示唆するかの如きタイトルで・・・)のリリースに踏み切ったWyatt Blairの心中は恐らく、言葉にし難いほどの悲しみに溢れていたはずで。それでも、遺された俺たちは、前に進むんだ。俺たちは、くっだらない毎日をこれからもなんとかやり過ごすんだ。明日も明後日も、俺たちは生きていくんだ・・・この曲の公開の背景にはそんな「想い」があるはずなんだ。

皆様が。明日も健康でありますように。

 

 

カテゴリー: garage, indie pop, power pop パーマリンク

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