Outlines by Rachel Thomasin

まずは、先日当ブログのこちらのエントリーにてプレミア公開することが出来た、沙糸しろたまの”君に届け”のOrca Life Remixが非常に好評を博したということから。あの企画に関わった人間として自分は非常に誇らしく感じる。賛美歌のように荘厳なムードを醸し出したあのリミックスはすばらしい出来栄えであったし、The ムッシュビ♂トのリスナーのひとりでも、あのリミックスをキッカケにしてOrca LifeやOtherworldly Mysticsの音源に興味を持っていただけたら・・・と願う。また、件のリミックスは当ブログでの公開後に、アメリカはテネシー州の大手メディアサイトNooga.comこちらの記事でもとりあげられた、ということはここに明記しておかなければ。noogaってFacebookのいいね!数が4万4千とかで本当に巨大なサイトであるし、そこからの波及効果というものがどこまであるのか(あったのか)というのは現段階ではわからないのだけれども、海外メディアでもこのリミックスが好意的に報じられるほどに、Orca LifeならびにOtherworldly Mysticsの注目度が高まっていることは確かなことだ。

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そして、そのOtherworldly Mysticsから10日くらい前にリリースされた新作がボストンのRachel Thomasin(FacebookTwitterSoundcloudtumblrWeb)のEPだ。

この印象的なアートワークは彼女自身が、レイアウトをTransmission(関連エントリー)でもお馴染みのJared.D.Weissが手がけたということからも、彼女をレーベルに迎え入れるにあたってのOtherworldly Mysticsの総力を結集したのだろうなと。これは傑作です。Trk-2の”A Memory”が個人的なベストトラック。クールなサウンドの質感のなか、彼女の情念/内面世界を吐露していくその音楽性は、エレクトロニック・ミュージックを選択したSharon Van Etten、なんてことをつい言いたくなるくらいで、実際彼女の指向性の本質はSSW的なところにあって、作曲プロセスに関してもEDM的なサウンドを構築してそこに歌を乗せる・・・というものではなく、まずは歌であり言葉があって、それをリスナーに届ける方法論としてエレクトロニック・ミュージックを選択している、というスタンスなんだと思う。そのことは彼女のYoutubeチャンネルをチェックしていただいたらおわかりになられるかと。なかでもNeutral Milk HotelのHolland 1945を換骨奪胎したこのカバーは、その美麗なルックスも含めて、溜め息が出るほどに美しい。

彼女の過去作は彼女自身のBandcampで購入/ストリーミング視聴できるので、これからゆっくりとこのアーティストが作りあげた音世界を堪能していきたいなと思いながら、この「Outlines」を聴いていても僕が痛感させられるのが、Otherworldly Mystics/Chris Robertsが自分にとってインディー/DIYの理想的な在り方を体現している、ということだ。世界中の優れた音源を尋常ではない熱意と嗅覚でDIGって、それをレーベルの世界感と合致させてカセット・フォーマットでリスナーに提示する。カセット・カルチャーも飽和状態になってきた今、カセット・レーベルなんてもうそこいらにあるけれども、ここまで「哲学」をベースに運営されているレーベルってほんの一握りで、もっとこのレーベルに光が当たって欲しい、と僕は心底願う。

カテゴリー: dream pop, electronic, SSW パーマリンク

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