ユタ州、オグデンのインディーポップ、フォーク。
「オグデン」と聞くとつい、Small Facesの名作Ogdens’ Nut Gone Flakeを連想してしまうのだけれども、
決してそのことが短絡的だ、とは言い切れないようなサウンド。
2011年の9月にファーストEPをリリース。
その後、多数のライブや、でも音源などのリリースをBandcamp上で行っていたようだが(現在はそれらのデモは彼らのBandcampから削除されています)、
バンド自体は今年のはじめにその活動を停止している模様。
そして、彼らがレコーディングしながらも未発表に終わっていたアルバムを、
その活動停止から半年以上が経過した昨日、突如としてBandcampにて公開。
おそらくはその「anbient」タグからこのアルバムを見つけてきたと思しき僕の友人が、昨晩Twitterにてシェアしてくれて。
そのおかげで、僕は。このバンドと、このとてつもなく美しいアルバムの存在を知ることが出来たのだけれども。
1曲目のインストナンバーのイントロが鳴り響いたその瞬間に。僕はこのアーティストを全面的に信頼した。
・・・いや。むしろ。降伏した、と言うべきか。
2曲目以降も次々と繰り出される、どこまでも丁寧かつ、繊細なサウンド・テクスチャーは。
きょうもひとりぼっちのベッドルームにて。祈りを込めて灯すキャンドルの光のようであり。
それはどこまでも密やかで、どこまでも美しく。そしてどこまでも儚く。
しかし、確かに。
この部屋をほんの少しだけ暖めてくれるのだ。
このアルバムが未発表のままにならなかったということに、感謝。
A Sometimes Armyのメンバーのうち、Alex WhiteとTaylor Wilsonのふたりは。
すでに新しいバンドLittle Barefootをスタートさせていて。
Bandcampにて現在、たったの1曲だけだが聴くことができる。
A Sometimes Armyよりも楽曲の求心力とその強度を高めたこの楽曲の、クライマックスのカタルシスよ!
これが、来年の1月にリリースされるという、彼らのアルバムのPreview。
Architectという曲。そして、この短いクリップを観ただけで。
いま。僕は。なにかとんでもないものを目撃してしまうのではないかという期待感を抱いている。