Indoor Voices Interview

Brilliant!!

Indoor Voicesの、素晴らしすぎるEPがとうとうリリース!これ聴いてみんなぶったまげればいいと思う。・・・本当に。これはとんでもないから!!

Neversリリース以降の彼らの足跡、White FlashesとAlex Rossiのそれぞれの楽曲のリミックス・ワークと、そしてどこか唐突にも見えた、多種多様なリミキサーを迎えてのNeversのリミックス盤rmxdのリリース、が彼らにもたらしたものは。エレクトロ/ダンス・ミュージックやドローン、アンビエント・・・etcに通低するミニマリズムへの献身的な愛であり、盲目的なまでの信仰だ。そのことは、Trk-1のStillに象徴されていると思う。ギターのコードストロークとシンセのシーケンスを前面に押し出して展開していくこの楽曲は。構造を紐解いてみれば、ポップミュージックでよく見られるリフレイン形式から大いに逸脱しながら、また、分数和音を多用することによってトニック・サブドミナント・ドミナント・・・所謂主要三和音から楽曲を開放しながらも、それらが「実験のための実験」といった落とし穴に陥ることなく、見事なまでに「ポップ・ミュージック」として成立させているだけでなく。ロックでしかない、ロックそのものでしかあり得ない、ロックでしか味わえないダイナミズムを湛え、おびただしい熱を放っている。・・・正直なところ、脱帽と言うほかない。他の3曲に関しても、繰り返し聴けば聴くほどに実験性とポピュラリティーとの高度な融和に舌を巻く。

以前からバンド、レーベルによってアナウンスされているように、日本のインディー・ポップ・バンド、smileloveのリリースでも我々にはお馴染みのサンディエゴのbleeding gold recordより12インチのフィジカルでもリリースされるということもあり、過去作よりも注目されているように思う。舞台は整った・・・そう言ってもいいのかな?さあ、喝采を持って迎えよう、このEPが持つダイナミズム、スケール感、そして強烈なカタルシスを。Indoor Voicesによる、世界への最良の一撃を!
Indoor Voicesのリーダー、Jonathan Relph(以下JR)に今作のことを中心にインタビューを申し込んだ。

(Inddor Voicesに関してはこちらのpostも参照ください)

「これが日本のメディア、ブログにおけるIndoor Voicesの初めてのインタビューになります。日本のインディー・ミュージック・ファンにあなたのバンドのメンバーの紹介をお願いします」

JR「Indoor Voicesは俺、Jonathan Relph(vocals, guitar) 、Craig Hopgood (keys, maschine)、Ryan Gassi (drums, percussion)、Owen Davies (bass)、それからKate Rogers (backup vocals)のバンドだよ」

「あなたたちのアルバムNeversは本当に素晴らしかったです!僕はシューゲイザーやポストロック、90年代のオルタナティブ・ロックのミクスチャーのようだなと思いました。そしてなによりも、Jonathan、あなたのヴォーカリゼーションとメロディーが非常に美しかったです!あのアルバムについて教えてください」

JR「「Neversは、俺が以前やっていたプロジェクト(Junetile)が活動を停止してから、何年もかけてゆっくりと組み立てていったマテリアルが主になっている。俺はJunetileのころとは違った、もっと特別な音楽をやりたかったし、レコーディングのときの音楽をそのままライブで再現できるような楽曲を作りたかったんだ」

「Bastard FearとIf I Dieのビデオクリップは非常に繊細で美しかったですね。あの2つのクリップはあなたたちが映像にも非常に関心があるということを示しているように思いましたが、どうでしょう?」

JR「時にアートの包括的なコンセプトにおいて、クリエイターは物事を自分の思い通りにいくように望む。ただ、ひとたびふたつのアートの関係をコントロールから解き放てば、ある非常に美しい物事が巻き起こるんだ。俺は作業に於いては非常に審美的だけど、時には居心地を悪くするような機会や物事、そのプロセスのなかでね、そういったところでマジックが産まれるものなんだ。どちらのビデオも、俺の目に止まった光景を自分で撮影したフィルムなんだ。それらを撮影しているときに、自分がこれを何に使おうとしているのかすらわかっていなかったけれども、楽曲とうまく機能したなと自分では思っているよ」

「Neversのリリースからしばらくして、あなたたちはSoundcloudのArtist of the weekに選ばれましたよね!どんなお気持ちでしたか?」

JR「SoundcloudのArtist of the weekになることは、俺たちにとって露出のためのいい機会になった。Soundcloudはアーティストたちにとっては自分たちの作品を世界とシェアするには非常に素晴らしい、そしてユニークな手段のひとつだよね。彼らはほかのインターネット上のあらゆるサービスと重複するものでもないし、TwitterやFacebook、iTunesとの親和性も非常に高い」

「それから今年の7月に、IVはNeversの素晴らしいリミックス盤、rmxdをリリースしましたね。あのアルバムの詳細について、また各リミキサーたちのリミックスワークについてどう感じたか教えてください」

JR「俺はリミキサーたちが提示してくれたものに、完全にぶっ飛んだよ。それぞれが打ち出してきたものが、オリジナルのトラックを自由に補って完全なカタチにしていてね。

Jamie Bunton”Nevers” -オリジナルのトラックが(表現する)虐げられた、寒々とした自然を取り出して、ダンサブルなクラブ・バンガーへと変えている。

Vyxor “They Said” -ベッドルームの静穏から、ツアー・バンへ。彼はこの曲で、オリジナルを構築している不協和音のコード・チェンジをまったく逆さにもしているね。

Daisyland “Bastard Fear” -極めてシンコペーションのリズムを抑制することで、スリルに満ち、楽天的に足を踏み鳴らすようにオリジナルのトラックのうえで賑やかに騒ぎ立てている。

White Flashes “38 Stories” -婚約破棄の告解。氷のように冷たいヴォーカルのサンプルとシンセ。俺は本当に、彼がやることのなにもかもが大好きだ。

Marco Polo “Concrete” -セクシーで、物憂げな80’sスタイルのこの曲は、旋回するストリングスのサンプルとホーンの抑揚とが加えられている。Marcoはダウンテンポのマスターで、彼の作りだすものは大好きだ。

Jonathan Seet “Like Your Own” -もしアグレッシブというツマミがあるなら、Jonathanはそれをこのリミックスオリジナルに忠実なままレベル10にまで振り切っているよ。最初にこれを聴いたとき、彼の美的な選択の数々に、なんで俺はこれを(オリジナルで)やらなかったんだ!?って思ったことを覚えているね。

Daisyland “Nevers” -このNeversのリミックスに取り組むに当たって、Daisylandは基本的に彼がBastard Fearのリミックスでやったこととは正反対のことをしている。再びラウドなドラムを極度に抑制しているが、ドローン的なパッドと高音域のストリングスを加えながらリズムを刻むためにベースとトレモロがかったディストーションを許容している」

「あなたはAlex RossiとWhite Flashesの素晴らしいリミックスを行いましたよね。特に、White FlashesのWolfを、アグレッシブなシューゲイズサウンドに変換したリミックスは最高でした!」

JR「これらのリミックスを手がけるまで、俺はリミックスというものをやろうと思ったこともなかったんだ。本当にトラディショナルなリミックスってのはエレクトロニック/ビーツ/ダンスのジャンルの正反対に行くものだという意識があってね。俺は特に、その手のジャンルに詳しいわけでもないし、だったら2曲とも自分でプレイするようなものにしてしまおうと努めたんだ。各曲がどういう風になったかという結果には満足しているし、これらのエキササイズは俺たちの新しいEPのAサイド(StillとSo Smart)にダイレクトな効果をもたらしている。どちらも俺の古いスケッチで、機能していなかったものだったからね。あるトラックをそれを構成する要素にまで解体して、まったく違うものに再構築していくというアイデアは、リミックスに非常に似通ったものだね」

「そして、メインの質問に移りましょう。素晴らしいEPのリリース、おめでとうございます!このEPはヴァイナルでbleeding goldからもリリースされますね。そのことに僕はとても驚かされましたよ!この素晴らしいイベントの経緯を教えてください」

JR「俺はパリの若くてファンタスティックなミュージシャン、Marc Desseにbleeding gold records、とどのつまりはそれを運営しているRoger Prestonを紹介されたんだよ。Rogerと俺とが、一緒にやろうって決断に至るまでには半年くらいテキストのやり取りをしたよ。このEPのコンセプトを、そしていかに俺が各曲にゲストVoを迎えたがっているか、ということを最初に話したのも彼だったんだ」

「このEPのアートワークは本当に本当に美しいですね!!以前あなたが言っていたように、このアートワークはトルコ人のフォトグラファー/DJの女性の方に、彼女のセルフ・ポートレイトを使用する許可をとったものなんですよね?どうやって彼女と知り合ったのですか?」

JR「俺は今年の2月にArtemisが運営しているブログ、Manyetik Bantに彼女がNeversについてpostしているのに出くわして、それで彼女とは出会ったんだ。Instagramで彼女をフォローし始めてから、彼女がいかに素晴らしいフォトグラファーかということに気がつきはじめて。ある日彼女が投稿している写真を見ていたとき、そのうちの1枚(それはEPのカバーのうちの1枚なんだけど)を見て”まるでアルバムカバーのようだね”とコメントを残したら、彼女が”それはきっと、あなたたちの次回作なんじゃない?”って返事をくれてさ。・・・そう、このことはもう決まっていることだったんだ、ってね。(カバーの)どちらの写真もとても印象的で古典的な構図で、レコードのコンセプト-女性の存在-にはぴったりだったと思うね」

「このEPは非常に力強い作品ですね!4曲ともに異なるパーソナリティを持っていて、そのどれもが素晴らしいです!それぞれの楽曲についてお聞きします。まずは1曲目のStillはIndoor Voicesがこれまでに発表してきた楽曲のどれよりも、よりシンプルでよりストロングなギター・ロックになっていますね。そして、この曲ではSally ParadiseのCatherine Debardがゲスト参加しています。この曲について、そして彼女との関係について教えてください」

JR「Stillの制作に再度取り掛かるまで、この曲はBPM70のスローテンポでダウンストロークの、アコースティック・ギター・ソングだったんだ。構成もなんにもなくて、俺は楽曲をどこに着地していいのかわからなくなってしまっていた。この曲をなんとか形にしようと決意してから、1週間くらいかかったけど、自分自身でベストだと思えるものを決めるまでいくつかの異なるギター・スタイルで、いくつものレコーディングをしたんだよね。Catherine Debardと、彼女のバンドSally Paradiseとはモントリオールの友人を通じて知り合って、すぐに彼女たちの音楽スタイルに耽溺して彼女の声がこの楽曲を祝福してくれると確信したよ」

「2曲目のSo Smartは攻撃的でいて洗練されていると思います。OhbijouのCasey Mecijaが素晴らしいパフォーマンスを披露していますね!」

「So Smartの最初のレコーディングの際に、プロデューサーのChris StringerがちょうどスタジオでOhbijouとレコーディングしていたんだ。あのときが俺がはじめて男性Vo/女性Voを戦わせる実験をしたときだった。俺はChrisにこのトラックでそれを試してみたいと告げて、奴は彼女が自分たちの曲のVocalをレコーディングしようとしているまさしくそのときに、一度だけでいいから(So Smartで)歌ってみてくれないか、と伝えてくれて。・・・そして、君たちが聴けるその結果がこの曲さ。彼女はプロだったね」

「3曲目のAfterはyvynylでプレミア公開されていた楽曲ですね。この曲にはSISUのSandraがフィーチャリングされているとクレジットされています。彼女とあなた方の関係について教えてください」

JR「Sandraとは俺が8年半くらい前にLAまで俺たちの共通の友人に会いに行ったときに出会った。そのころはまだIndoor VoicesもSISUもバンドとしては活動はしていなかったけどね。彼女はこの何年も、Indoor Voicesを俺が立ち上げて活動をはじめるときにも、彼女が思っている以上に俺の大きな励みになっている存在で、Afterでの彼女のVoは確かに楽曲自身が必要としたものだ。彼女は多面的な才能、素晴らしくクリエイティブな精神の持ち主だ」

「そしてHung Outは本当に美しすぎる逸品です!僕はまさかIndoor Voicesがこういったサイケ/ドローン/Velvet Underground的な楽曲をやるとは思いもしませんでした!この楽曲の、以前聴かせていただいたヴァージョンにAligator IndianのSpooky BubbleとMarc DesseのAnne Boutnnat のVoとが加わって、より神秘的なフィーリングに仕上がっていますね。この楽曲について教えてください」

JR「お前は多分EPのAサイドと、ドローンをベースにしたBサイド、という風に分けて考えてるんだろうね。このEPの楽曲を作りはじめたとき、俺はChristina VantzouのNº1と、A Winged Victory For The Sullenのアルバムを聴きまくっていて、あの2枚は本当に素晴らしいアンビエント(これよりもベターなジャンル区分の言葉がないからそう言うしかないんだけど)の作品なんだよ。ドローン・ヴァージョンだったときのHung Outを何度も聴き直してみたんだけど、黙示的なギターの一撃がそこにはなくてね。この曲にはそれが必要だな、ってね。一度そのギターサウンドを楽曲に据えたら、最終的にはVoパートをビルドアップさせなければいけない、ということに気がついてね。Anneとは春にパリで出会ったんだけど、彼女の声は俺の声と合いそうだと思って、実際にそうだった。Spooky Bubbleには彼女のハーモニーのセンスとVoの強さとを楽曲にもたらしてくれることを期待してね。彼女は完全に俺のマインドを吹き飛ばしてくれたよ」

「それから、このEPにはとても素敵なボーナス・トラックが収録されていますよね。So Smart(White Flashes Remix)について教えてください。Dustin(White Flashes)はこれをたった2日で完成させて、その2日とも仕事があったんだ、なんて言ってましたけど」(注・当インタビューの質問はSo Smartのシングルがリリースになる前に作成してJonathanに送ったもので、So Smart(White Flashes Remix)はデジタル・シングルのみの収録です。すいません)

JR「White Flashesは俺たちが8月の終わりにリリースしたSo Smartのシングルで、非常に素晴らしいリミックスをやってくれた。締め切り直前のギリギリのところでのオファーだったんだけど、彼が作ってくれたものは最高だった・・・彼の音楽は最高さ。俺は本当にDustinと出会えて良かったと思っている。俺たちは何度も何度も長い文面のやり取りをして、それから、このことはインターネットに感謝だよね、彼が自身のサウンドを進化させていくのを目撃してさ。彼は多作な奴だから、次にどんなものを作ってくるのか楽しみで仕方ないよ」

「僕はこのEPが多くの新しいリスナーをIVにもたらすことを期待しています!」

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「それから、最近あなたが聴いているアーティストたちを教えてください」

JR「Olafur Arnolds, A Winged Victory For The Sullen, Christina Vantzou, Echo Lake, The Paellas, SISU, White Flashes, Marc Desse, Ringo Deathstarrだね」

「あなたたちの将来のプランを教えてください」

JR「今年中にツアーが出来たらいいなと思っている。カナダから、アメリカとか国外へね。それから、楽曲制作に戻らないとね」

「最後に、日本のインディー・ミュージックのファンにメッセージをお願いします」

「サポートを、そして俺たちの音楽に君たちひとりひとりを感動させるチャンスを与えてくれて本当にありがとう。近いうちに日本に行って君たちのためにプレイしたいと俺たちは願っているよ!」


http://dummyphone.ca

http://indoorvoices.com

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Indoor Voices Interview への1件のフィードバック

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