White Flashes Interview

For foreign readers who can’t read Japanese:If Google translate sux,e-mail me:sittingbythechurchwithdan[at]gmail[dot]com,I’ll send you a text of this interview in English!)

とうとう、僕たちの前にその全貌を現した「White Flashes 2」。

Flashbulb FiresJeremy FloodのPatric Mcguire、Golden CurlsのSarah DownenをゲストVoに迎えることによって、より多彩にそのレンジを拡げた楽曲群は、これまでの彼の作品に色濃く反映されていたクラスター的なエレメントからの脱却を高らかに宣言するものであるし、BandcampではChillwave、Glo-fiなどのタグをつけながらも、それらのスタイルへの圧倒的な「違和感」を表明していた過去作とは明らかにその位相を異にして、どこかで、いまの時代との接点を模索し始めている印象を受ける。これは、非常に野心的な作品だと思う。どんなに控えめに言ったとしても、今作は僕の2012年のベストリリースになりそうだ。

今作について、または彼の音楽キャリアのことについてなど、まだまだ日本では謎の多いWhite Flashesこと、Dustin Kniffenに話を聞いてみた。

・最初に、これがあなたにとっての日本の音楽メディアやブログでのはじめてのインタビューになります。自己紹介をお願いします。                                  

DK「わかったよ!俺の名前はDustin、アメリカのアイオワ州デモインで暮らしていて、仕事で奴隷のように働いている以外の時間に、エレクトロに思いっきり傾倒したオブスキュアなポップミュージックを作っているよ」

・デモインやデモインの音楽シーンについて教えてください。多くの人が、デモインと聞くとスリップノットを連想すると思いますけれど?

DK「君が期待してる通りなんじゃないかな。デモインには非常に様々なスタイルを持ったバンドたちが多数いる。ミュージシャンたちは基本、お互いにサポートしながらやってるよ。俺はWhite Flashesとしてはライブをやっていないし、生きていくためにはカネを稼がないといけないから、定職に就いてうんざりするような時間を過ごして、それでなんとか音楽を作っている。たったひとりでね。だから、俺はデモインのシーンとはあまりリンクしていないんだよ。ここの連中と仲が良くない、ってわけじゃないんだけどさ。ただ、俺の知っている限り、誰もスリップノットのことなんか気にもしていないよ(笑)」
・White Flashesをスタートする前のあなたの音楽キャリアや、これまで受けた音楽的な影響について教えてください。あなたはCassette Rewindのインタビューで、日本のtoeや3ndなどのポストロックバンドに傾倒していたことを語っていましたよね。

DK「俺に影響を与えてきた音楽の、包括的なリストを作ることは不可能じゃないかな(笑)それがどんな音楽でも、俺は敬遠したりしないで聴くからさ。(自らのキャリアを振り返って)俺はまだ26歳で、この1、2年くらいはなにか重大な決断をしたり取捨選択したり、といったことからは離れていられた気がしているんだけれど、いままでの俺の音楽キャリアには様々な段階があったよ。俺は17歳の時に友 達とふたりだけでアコースティックギターで音楽を作りはじめたんだ。俺たちは6曲くらいレコーディングして、カレッジの最初の年にはそいつと一緒に暮らしながら、それから ちゃんとしたレコーディング機材を買ってさ、それで物事が進みはじめた。MySpaceに自分たちの曲をアップして、そうこうしてるうちに俺はニュージャージーのと ある奴からバンドに誘われてさ。そいつはエレクトロ的なトラックを作っていたから、俺が歌ったんだ。1年かけてポスト・ロック・サウンドのアルバムをレコーディングしてから、2007~2008年のことだったと思うんだけれども、俺は電子楽器に浮気しはじめてね。2010年の終わりごろにそのバンドを辞めてWhite Flashesをスタートして、まだ間もないんだ」

・僕があなたの音楽に最初に触れたのはEP、「White Flashes」を聴いたときでしたが、あの作品には本当に驚かされました!僕は自分のブログに「これは70年代のクラウト・ロックやアンビエント、80年代のニューウェーブ、90年代のシューゲイザー、Warp!のコンピArtificial Intelligenceに代表されるベッドルーム・テクノ、ポストロック・・・などの官能的なミックスのようだ」なんて書いたんですが、間違っていますか?

DK「いや、まったく間違ってないよ!君が挙げたの全部大好きだからさ。俺は音楽をジャンル分けしたりするのが苦手でさ。特に自分の音楽に関してはね。いつも、俺はとにかく制作に取り掛かって、何かが生まれる、そしてそれが何かを理解していく・・・そんな感じなんだ。「White Flashes」のうちの2曲、“Beechfoam” と“Popular Terraforming”は初期に作ったもので、他の3曲は作曲からレコーディングまでほんの数日で行ったものなんだ」

・「White Flashes」のリリースから少し経ってから、あなたはクラスター、イーノ、アシュラ、クラウス・シュルツらへの愛に溢れた「Small Flares」をリリースしますね。あの、とんでもなく素晴らしいアンビエントアルバムについて教えてください。

DK「Small Flaresはテープを使った実験作だったんだ。自分の意図した通りに完成した楽曲をテープに突っ込んで滅茶苦茶にしてね。オリジナルのバージョンを知っている俺にとっては、あの作品を自分で聴くのはつらいんだけどね。とはいえ、ああいった作業のスポンテニティ(自発性)を俺はとても好んでいる。元のマテリアルをどんなに知り尽くしていても、リバース、スローダウン、ソロ/ミュートなんかのあれこれがまったく予想もしなかった結果を産み出すからね」

・そして、あなたのサウンドが「February,27,1974」でネクストレベルへと突入しましたね!あの楽曲について、それからIndoor VoicesによるWolfのリミックスを最初に聴いたときどう感じたか、それぞれ教えてください。

DK「あの曲は全部のパートを同時進行で進めて、ものすごい速さで出来上がった。歯車となるビートにベースラインを加えて、あとの部分は勝手に出来て行ったよ。多分、45分くらいで仕上がったんじゃないかな。Indoor Voicesのリミックスは最高さ。彼は本当に才能に溢れていて、彼のリリースするものを超えることなんて出来やしないよ。あのリミックスの最後の1分間は俺のお気に入りだ。思いっきりラウドで、まさに屋内の声(Indoor Voices)だよな、聴いていると、ちょっとあのトラックが本当に終わりを迎えるのかすら定かでなくなるんだ」

・それから、ずっと気になっていたんですけど、1974年2月27日とはいったい何の日なんでしょうか?
DK「色々な学説をこれまで聞いてきたんだけど、俺が一番気に入っているのは地球外生命体による誘拐が起きた日だ、ってやつ。そういうことにしておこうか!」

・あなたとIndoor Voicesはお互いの楽曲をリミックスし合っていますね。どういった経緯でそれらは行われたものなのでしょうか。

DK「相思相愛、ということかな。俺はIndoor Voicesの曲をあれ以上に良くすることは出来ないけれど、そこにどんな要素を加えることが出来るのかっていうのは楽しい。彼も同じことを思っているはず。お互いにリミックスを依頼されたことを誇りに思って、それぞれのやっていることに賞賛を示して、っていうね」

・そして、素晴らしい「White Flashes 2」のリリース、おめでとうございます!以前にもあなたに伝えた通り、近作は2012年の最重要作品だと思います。2012年の夏の終わりは僕に2つの素晴らしいリリースを届けてくれました。1枚は「White Flashes 2」で、もう1枚はIndoor Voicesの新しいEPです!

DK「ありがとう!やっと完成させることが出来て嬉しいよ!作業はずっと楽しかったし、これは俺が今まで作ってきたもののなかでも間違いなくベストなものだと思う。自分以外のボーカリストと作業をするのは今回が初めてだったんだけれども、本当に素晴らしい経験だった。リスナーの反応はほとんどがポジティブなもので、それらのほとんどがSarahが歌ってる曲、Patrickが歌っている曲に向けられていて、それは当然といえば当然なんだけどね。彼らは本当に俺のEPで、俺を差し置いて注目を浴びているよ(笑)」

・アルバムのアートワークをSuburban Tours/Purr TapesのHunter P.Thompsonが手掛けていますね。

DK「そう、Hunterがコラージュを作成してくれたんだ。いつもはWhite Flashes絡みのアートワークは自分ですべてやるんだけど、彼の作品が今作のムードにすごくフィットするように思えたんだよ。Hunterは本当に思いやりのある男なんだ」

・Flashbulb Fires/Jeremy FloodのPatric McguireとGolden CurlsのSarah Downenがゲスト参加して、数曲で素晴らしいパフォーマンスを披露していますね。彼らとの関係はどういったものなのでしょうか?

DK「Patrickとは何年も前に、以前俺が在籍していたバンドのツアー中に知り合ったんだ。彼のバンド、Flashbulb Firesは全世界でベストバンドのひとつだし、彼らは暖かくて魅力的な人柄の持ち主で、本当にいい奴らなんだよ。君も彼らと一時間でも一緒にいたら、昔からの友達みたいに感じることだろうね。彼のJeremy Floodでの新しい作品はもちろん、正真正銘の傑作だな。Sarahのことを知ったのはこの数ヶ月のことなんだけど、Golden CurlsのEPをはじめて聴いたその瞬間に、彼女の声に恋に落ちたよ。彼らにゲスト参加して欲しいと頼むのには勇気を奮い起こさなければいけないほどだったけど、彼らはその録音の結果とヘルプしてくれることへの思いとの両方で俺を打ちのめしてくれたよ」
・僕が想像していた以上に、今作は幅広くバリエーションに富んでいます。また、かつてのあなたの作品よりもよりモダンなエレクトロサウンド寄りになっていますね。これらの変化は意識的なものでしょうか?

DK「俺は普段、それぞれの曲を数回にわけて作業に取り掛かっていくだけれど、そのことが曲の方向性を定義づけていくみたいなんだよね。これは意識的なものではないんだけど、そのときに俺が聴いているものがいつも音楽に浸出して行くんだ。White Flashes 2を作っているときに、俺は1年は続いたCocteau Twinsばかり聴いている時期から抜け出して、イタロ・ディスコのプレイリストを作成して、それから手持ちの70年代のイーノのレコードを磨り減らしながら、Vangelisやアンビエント期のAphex Twinをよく聴いていたよ」

・今作のアンビエントバージョン、「Monitor」はいつリリースされるのでしょうか?リリースデイトなんかくそくらえでしょうけどね。(注・彼は今作を、もともと自身で設定していたリリース日よりも一ヶ月はやく発表していて、そのことについてfacebook上で「リリースデイトなんかくそくらえ!」とコメントしている)

DK「ははは(笑)リリースは(予定されている9月18日よりも)きっと早まるよ!」

・あなたは今作について、テープよりもエキサイティングなことを実現させようと動いているんだ!とfacebookで発言していますね。今後の展望を教えてください。

DK「俺はいま、ヴァイナルのリリースのための資金調達をしようとしているところなんだ。(ヴァイナルリリースは)俺のレベルのミュージシャンにとっては本当に壁の高い目標だけれど、俺は本当にヴァイナル狂だし、サポートしてくれる友人たちがずっと手元に置いておける、そういったものを手にしたいんだ。俺に言えることは、なにはともあれ今作のテープ・リリースはある、ということだ。俺はいま、本当に既存のレーベルからのサポートを手にすることに集中しているんだよ。だから、ヴァイナルリリースは次のリリースまで待たなければいけないことになるかもしれないね」

・それから、Memory Networkについて教えてください。

DK「Memory NetworkはKeith(MemCave)と俺とでスタートさせたテープレーベルだ。俺たちはもともと、それぞれの最初のテープを完成させたときに、それらをすべて自分たちだけでやり遂げたかったからレーベルを設立した。俺は今後もっとWhite Flashesを前進させていきたい、だからKeithに今まで以上にMemory Networkに関わってもらえるように頼んでいるところなんだ。俺たちはイタリアのJuno//というアーティストのテープをもうすぐリリースするんだけど、そのことには本当に興奮してる。Patrickにも彼のJeremy Floodの作品を俺たちのレーベルからリリースするように言ってるんだけどね。まあ、今にわかると思うよ」

・あと、あなたはCassette RewindにてMemCaveのKeithと一緒にシューゲイザー的なサウンドをやろうと話している、と語っていましたね。それらの作品を僕らはいつごろ聴くことができるのでしょうか?

DK「答えはNeverだ(笑)多分ね。俺たちはもう何十回とそのことについて語り合ってきたけれど、お互い忙しいからね。実現していないよ。フルタイムの仕事に就いていて、帰宅したらまた別の、音楽制作というフルタイムの仕事が待ち受けているから、時間を作るのも難しいんだよ。少なくとも何曲かやりたいという思いはあるけど、それらはきっとバケーション的なプロジェクトかなにかになるだろうなあ・・・」

・これはいつかあなたに聞いてみたいなあ・・・と思っていたんですけど、無人島に行くときに持っていくアルバムを10枚教えてください!
DK「これは本当に難しい質問だなあ・・・。思いついたのを10枚あげてみるけど、本当に無人島に行くことになって持っていくアルバムを選ばなければいけない、なんてことにならないよう願いたいものだね。もしそんなことになったらパニックになって、無人島に辿り着く前に死んでしまうよ!」

・「Evening Star」 by Fripp & Eno
・「Blue Bell Knoll」 by Cocteau Twins
・「Musik von Harmonia」 by Harmonia
・「Fahrenheit Fair Enough」 by Telefon Tel Aviv
・「Gran Turismo」 by The Cardigans
・「Low-Life」 by New Order
・「Souvlaki」 by Slowdive
・「Journey To Space」 by 宮下富実夫
・「The Sensual World」 by Kate Bush

・最後に日本のあなたのファン、それから日本のインディーミュージックのファンにメッセージをお願いします。

DK「サポート、寄付、暖かい言葉を本当にありがとう。俺はいつも、君たちが抱きしめていてくれるような気持ちでいる。本当に感謝しているよ!」

カテゴリー: chillwave, electronic, Interview, post-rock, shoegaze パーマリンク

White Flashes Interview への1件のフィードバック

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