Arab Spring by Literature

このバンドについてはちゃんとしたカタチでしっかりとレビューしたかったので。

テキサス、オースチンのインディーポップ、ジャングルポップの意匠を凝らしたパンク/パワーポップ。

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myspaceのバイオから紐解くと、結成は2008年ごろ?

彼らが敬愛する地元のバンドとして、どっかのインタビューでMeat Puppets、Big Boys、Bad Sportsなんかを挙げているように、

もしくはmyspace上にてInfluencesとしてYELLOW PILLZZZZZなんて述べているように、

彼らの出自は70’sスタイルのパンクロック~パワーポップ。

それは、彼らの最初のフィジカルリリースである2010年3月のHello Berlinのカセットリリース(米Voice Accademyと独Dead Formatの共同リリースだが、

現在はSold Out)を聴くとよくわかる。

スタジオライブもしくはスタジオリハーサルの一発撮りであろうこの音源は、

その後の音源とは別物のようにRAW。とはいえ、2010年の3月にこのカセットをリリースする段階で、

すでにArab Spring収録の名曲Griftedを収録しているというのは特筆すべきことだ。

その後、7インチを2010年10月にリリース。

このEPで彼らは明確にバンドの方向性を変えてきた。

前作よりもジャングリーになった楽曲はもちろん、

タイトル曲のPVで、ただいま日本ツアー中のSomeone Still Loves You Boris Yeltsinの名曲Let It Swayへのオマージュを披露したり、

7インチの音源にMan Maid Man、前作Hello Berlin収録のI’m Right Hereの再録を加えて、Bandcampでの音楽配信を行ったり、

そのBandcampでは英80’sインディーの記念碑的作品としてお馴染みの「c86」をタグづけしたり・・・である。

とはいえ、ここで聴ける4曲は過渡期という印象が強い。

そして、昨年の夏にレコーディングを行ったという、正式な1stフルアルバム、Arab Springが2011年12月末にリリースになる。

本当にこのアルバムは衝撃的だった。

結成から数年、もはやここにはHello BerlinのRAWなサウンドは皆無。

インディーポップ然とした豊かな音楽性、アレンジメントの奥深さ・幅広さ、楽曲/演奏の力強さと、

どれをとっても最高!

近年稀にみる傑作だと思う。

このアルバムのリリース直後、Pains of Being Pure At HeartのKip BermanがTwitter上で

「BuzzcocksとExploding Heartsのサウンドの混合」といった表現で激賞したのも記憶に新しい。

ここでKipがBuzzcocksとExploding Heartsの名前を出したことの意味を読み解くならば。

Buzzcocksはその音楽性のユニークさと、既存のシーンにおける孤高性のメタファーであり、

Exploding Heartsは「Nirvana以降、最も祝福されるべきインディーアルバム」(←うろおぼえです・・・)と称された

その1stアルバムの革新性のそれである。

KipがLiteratureのこのアルバムを語るときにExploding Heartsの名前を挙げたことが非常に的確というか。

そう、「Exploding Hearts以降~」なんて言葉がパンク/パワーポップファンの間では日常的に飛び交うくらいに

Exploding Heartsが提示した70’sパンクとグラムロックの融合・・・というサウンド展開は衝撃的なものだったし、

その後10年にわたって彼らの影響下にあるバンドが続出したように。

このArab Spring以降・・・・違うな、「Literature以降」として語られるべき、

パンク/パワーポップバンドによるインディーポップ的アプローチ、といった趣の音源が

これから世に溢れてきそうな予感で一杯だ。

のちにヴァイナル、遅れてカセットがsquare of opositionからリリースにはなるが、

このアルバムのリリース時点ではbandcampの配信オンリー、フリーDL(name your priceだが)・・・と、

その音源の公開に際して徹底して現在のインディーマナーに則られたものだったことも付け加えておこう。

この夏には地元オースチンにて、そのウィッチハウス的なエレクトロサウンドでカルト的な人気を博している

同郷のTrollerなんかとのツアーも決行する模様(残念ながらTrollerの参加はキャンセルになったようだが)のLiterature、

5月には新作EPのレコーディングもしたみたいだし。

今後も要注目かと思う。

 

(2012年12月5日追記:Literatureのインタビューを当ブログにて行いました!こちらからどうぞ!)

 

カテゴリー: indie pop, power pop, punk パーマリンク

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